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四書五経の『詩経』に「他山の石以て玉を攻むべし」
(たざんのいしをもってたまをおさむべし)
とある。
「
玉を攻む」は「玉を磨く」という意味。
他人はともかくここではもっと範囲を狭めて自分自身の、
つまらない失敗でも教訓となり得る
と信じて失敗談を公開します。
第1話=ホラを信じて馬鹿を見た話
これはですねえ・・・
ほら
を
しんじ
て
・・・
・・・の駄洒落
なのですが多少言い難いことがあるので想像力を働かせて読んでいただきたいです ---
小学校高学年の時に「子供の科学」を読み始めて、中学生になって「初歩のラジオ」を読み始めました。
CQ誌はチト難しかった。
製作記事として 「0-V-1」 「0-V-2」 「オートダイン」 「スーパーリゼ」 そして極めつきが 「ウルトラダイン」 と、華やかな内容でした。
記事では、「0-V-1」が初心者向けの受信機として紹介されていて、スーパーラジオ製作への練習機という位置付けでした。
ここがそもそものホラであることは、実際にオートダインを製作されたOMなら賛同のはず。
簡単なものほど奥が深い!
のです。
「ウルトラダイン」に至っては、とても中学生の手に負えるシロモノではありません。
実際、
これらのラジオは何台作っても満足に鳴らなかった
し、その後に作ったスーパーラジオが「こんなに簡単に鳴るんだ!」と感動しました。
第2話=6AQ5 単球送信機
40年前に作って、少し部品が抜けていますがまだ解体せずに残っています。
ある意味野心的な作品なのですが、今見ると「冷や汗もの」です。
構成は 3505KHzのHC-19/u水晶片を6AQ5の K-G-Sg間で発振させて、プレートからは7010KHzを取り出します。
電源がユニ−クで、なんとセミトランスレス。 写真の右の黒いのは 10Hのチョークコイル。
ヒータートランスは使いますが、B+ はAC100Vを直接、倍電圧整流。
と、ここまでは威勢が良かったのですが、、、
実際にやってみると頭で考えているようには動作しません。
第1の失敗は、HC-19/uでは無理。
水晶片に流れる電流のことを全く考慮してないので発振トーンが濁る。
第2の失敗は、看板である電源そのもの。
PCL(LAN接続)が実用になることを考えると、逆に
トランスレス送信機は不可能
。
第3話=40KG6A 4パラ
(一応
リニアアンプ
ということにしておいて下さい)
1983年頃に作った。 公称 500W出力。
14MHzモノバンダーですが、23mHの6エレ八木を使っていたのでそれなりに飛びました。Hi
写真ではタンクコイルが少な目なので、28M帯用にした? 記憶に無い。
このアンプ、配線図的には良く出来ていると思います。
でも
配線図に書いてない配線、つまりアース系のリターンに対する考慮
がイマイチです。
当時NTTで売り出していたハウディーホンにテレホン I が起こって、誰も押してないのにドアチャイムが鳴る・・・夜中でも!
もちろん、我が家のチャイムではありません。。。この後のことはご想像にお任せします。Hi
画面上部の
左右のバリコン間にはタンク回路の高周波電流が流れるので、アースリターンの配線にも注意が必要
です。
悪い見本です!
第4話=強磁界内に球を置いてはダメ 304TL送信機
この送信機は現在も製作中で、別項で紹介していますが、、、
この写真を「ムセンの神様」と尊敬しているOMに見てもらったら
「もうちょっと何とかならんかね」とのダメ出しが来ました
。
タンクコイルの真正面
(磁力線の通り道)
に球を置いてはいけません
。
第5話=簡単じゃない 非同調リンクコイル
ここで問題にするのは L4。 VC3 と L3 のタンク回路から出力を取り出すリンクコイルです。
この回路図には書かれてないけど同軸ケーブルを L4 に接続して、アミ線側をアースして使用します。(平衡出力もあるけど、ここでは不平衡とする)
この類の製作例では L4 は、 L3 と同心円に 2回ほど巻いたコイルを L3 のコールドエンド側に近づけてハイ出来上がり となっているが、
私の体験では
そんなに簡単じゃない!
いろいろとカットアンドトライしても満足できる結果は得られた試しがありません。
そりゃあ私が未熟なせいもあるのでしょうが、どうも納得できません。
そこでお偉い先生方の書かれた文献とやらが登場するのだが、これがまた難解。
タンク回路に必須の Q だけでもうんざりなのに k とか M まで扱うことになってはもうお手上げ。
要するに、理論通りの物を目の前にある部品を使って組み上げるのは難しいのです。
症状としては、出力が出ない。結合を密にすれば出力は上がるけど、高調波も増える。
L3 と L4 の結合度を可変できる構造にすれば改善されると思うけど、作るのは簡単じゃない。
第1話のホラじゃないけど、製作記事のようには出来ません。
いろいろと悪戦苦闘してまずまずの成果を得たのは「同調リンク」です。
第6話=スタンバイ回路とトランスの絶縁
素人無線実験局 製作編 で、160m CW送信機をアップしているが、
思いがけないトラブルが発生した。
トランスが絶縁破壊して、ショート状態になったのだ。=焦げた!
いろいろと原因を考えたが、どうやらスタンバイの方法に問題があったようである。
実験した回路は
回路図中央、スタンバイSW と書いてあるように両波整流の中点を切る方法で
かの有名な? TX-88A もこの方法を採用している。
理由はよく分からないが、実際問題としてトランスが焦げたのは事実であるので
スタンバイ方法を変更することにした。
こちらの回路図のように、230Vラインで示す A B を開閉することにした。
反省点として、トランスの耐圧が両波整流の中点 ON-OFF を考慮してあるか
確認できない時は、件の回路は採用すべきでないということになろう。
第7話=ダイポールアンテナを製作
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送信機を試作しても、80mや40mのアンテナが無い。
てっとり早くアンテナを上げようと、DP(逆V)を製作しました。
こんなの簡単サ! チョイチョイと作りました。
バランには、NAGARA BL-4K を使います。
ところが、出来上がったモノを見てフト気が付きました。
・・・これって、マズイんじゃない?
この部分は、給電部に近いのでほぼ電流最大点です。
最も電流が流れる部分に逆向きの部分があるのは納得できないのです。
じゃあどうするの?
被覆を剥いで、圧着スリーブでカシメて、半田付けすることにします。
これなら少なくとも、逆向きの電流は流れないと思います。