そういえば名誉会長は前日、初の鮎釣りに行ったばかりでした。
「竿は必ず右手に持って、左手にタモ、作業するときも竿は右手、左手で作業」
「引き抜いた鮎はすみやかにタモごと水に付けて移動」
「目印があまり動かないように鮎を動かす」
『ちょっと〜!だから〜!明日は磯釣りやで〜!!!』と心に思ったが
延々、鮎釣りの話を聞いていくうちに、
『で、ハナカンはどうやって通すんですか〜?』
『どうやったらアタリがわかるんですか〜?』
いつの間にか興味津々で会話に参加していたGUREKOさんでした。
渡してくれたのはこれまた広い大平バエというところ。
ちょっと右手には小才角の一ヶハエが見えてます。
海の様子もザワザワしてていい感じ♪
「今日は釣れるで〜!」とこの時は思ってました。
撒き餌をつくり、仕掛けをセットして、さあ〜まず第1投!
ウキはゆっくり左前方に流れます。
いきなりウキがスパッと消えました。
本日の1匹目はキツ君でした。
次、2投目!またまたウキが入りましたが、
今度は合わせきれずにダメでした。
気を取り直して3投目!アタリは出ないもののサシ餌はありません。
4投目、これまた同じくサシ餌なしです。
5投、6投、7、8、9・・・・・・・・・
・・・・・30投くらい投げてすべてエサ取り君たちにやられます。
この間タナを変えたり、ガン玉の位置を変えたり、
エサ取り分離作戦をしたり、
ウキを重くしてエサ取りの層突破作戦と
私の知ってる限りの技を駆使したけれど、効果なしです〜
そこへ名誉会長、真打ちの登場です。
先程、底物でなにやらバラしたらしく、しばらくアタリがないだろうと
なぜか上物の竿を持っての登場です。(用意がええのお〜)
「これだけエサ取りがおったらこれくらい遠投してみたら?」
と大遠投!すると・・・
見事にウキが消し込み、合わせますが、やり取りする間もなく
仕掛けごとプッツ〜ン・・・
さすがの名誉会長もプッツ〜ンきたらしく、すごすごと帰っていきました。
『おいおい、それはないやろ〜 1投目でこんなのありか〜』
と少し怪訝なGUREKOさん。
その後、熱帯魚やら石垣フグやら、木っ端尾長やら、カマスの稚魚まで
掛かってくるくる、エサ取りオンパレード♪
ここで忘れちゃならないのがヒブダイちゃん。
期待に答えてヤツも大乱舞です。
そこで考えたGUREKOさん。
『そうだ!今日はタモ入れの練習日としま〜す!』
皆さん、聞いてください。
自慢じゃないんですが、私のタモの柄はち〜と高級品です。
枠と合わせると使ってる竿より高いんです。
「軽くないと自分で掬えんもん」と周囲の罵声を浴びながら
買ったタモなのに!未だ自分で掬ったことがないときた!
心機一転(どんな心機じゃ〜)
それから掬うは、掬うは・・・・・・とはなかなかいかないものです。
これが結構難しい!なかなか網に入ってくれない!
”もっと竿を立てろ!”
”座りっぱなしじゃいかん、立てってタモたため!”
などとお叱りを、いえいえ御指導受けながら
魚が入るまでアタフタ、
竿を股にはさむまでアタフタ、
タモの柄を縮めるのにアタフタ
『クソ〜ッ、なんでやろ?トーナメントには出れんなあ・・・』
などと言いながらも、数枚のヒブダイちゃんを掬いました。
おかげで、少しは上達した?と思われます。
そうこうしてるうちに、コロタロウさんもなぜか上物師にへんし〜ん!
名誉会長も底物で何回か掛けたけれど、
すべて青黄色いブダイちゃんでした。
そんなこんなで納竿の時間となりました。
帰る道すがら、大撃沈の3人が
様々な川を見ながら、鮎釣りの話に華を咲かせたのは
言うまでもありません。
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